改装版 さくら・さくらんぼの障害児保育 
                     斎藤公子編著

まさに私たちは人間の子どもを育てているのであって、いかにもことばがまだ生ぜずとも人間の子なのである。私たちの障害児保育は「一生懸命やれば誰でもできるようになる」という真の人間信頼が、時には厳しい要求、励ましになるが、これは口に入れる「アメ」とは大きく違い、かけがえのない人間尊厳、人間科学が私たちを支えてくれているのである。

健常児たちの教育においてもいま、早期知的教育が思春期に精神障害をおこす危険性のあることを世界の精神科医たちが訴えている。

このことに、健常児であろうが、障害をもつ子であろうが、すべての子どもの親たちには気づいてもらいたいと強く強く願われる。労働がサルを人間に発達させたーという歴史的事実に学び、十分にからだを使っての友達同士との遊びと、からだに「力」をつける労働こそが知的発達を促すことを深く心に刻みつけたい。

第1章 さくら保育園の障害児保育の始まり           
第2章 さくらんぼ保育園の障害児保育の始まり
第3章 発達遅滞児A 子の発達とさくら・さくらんぼの保育実践
第4章 全盲(先天性白内障)Y 子の発達
第5章 自閉傾向児D 君の発達     
第6章 自閉症児を保育して学んだこと
第7章 血液不適合による発達遅滞児K 子の発達
第8章 集団の中で育った発達遅滞児H 君
第9章 はじめて保育した脳性マヒ児S 君の発達
第10章 進行性筋ジストロフィーのK 君の発達
第11章 ダウン症K ちゃんの発達
第12章 「ダウン症」の子の親として第二さくらの二年間
第13章 障害児父母の会ーさくらんぼ会の活動

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